振り返れば、主力媒体の「バイトル」を始めた頃は、競合媒体が“雲の上の存在”にいましたが、いまでは「KPI(重要業績評価指標)」の指標で当社が優位に立ってきています。今後、さらに確固たるシェアを築くためには、求人広告媒体から「AIエージェント」への進化が必須。AIが提案する求人情報を使えば、対応言語も増え、言葉の壁すらも越えられる。そのノウハウは海外でも通用するはずです。
日本は少子高齢化の“超先進国”であり、その未来は他の先進国にもいずれ訪れるでしょう。AIを駆使して働き方と働く場の膨大な情報を収集し、新たな働き方の仕組みを構築できれば、日本のモデルを海外でも生かすことができるようになります。
私は日本の労働者の質やレベルは世界ナンバーワンだと考えていて、それを支える仕組みも世界で通用すると考えています。「いずれは大谷選手のように世界で輝ける存在になる」という夢を持ち、アイデアと情熱を注いでいきたいですね。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2024年2月23日号