荻原博子さん:まだまだ健康なので年金をもらうのはもっと先
経済評論家の荻原博子さん(69才)は、今年70才を迎えるが、まだ年金は受け取っていないという。
「私が受給できるのは国民年金のみですし、まだ健康で働けるので、少しでも受給額が増えるよう、繰り下げを選んでいます。
70才まで繰り下げると月に8万円ほどになります。でも、まだまだ元気ですから、年金をもらうのはあともう少し先でもいいかもしれませんね(笑い)。
自営業のかたは定年がないので、生涯現役で働きやすいでしょう。その場合は、5年ほど繰り下げておけば、それを一括で受給することもでき、それが“退職金の代わり”にもなる。そのときの経済状況や体調面から、柔軟な選択をしてほしい。
年金をどう受け取るかを考える際に大切なのは、まずは『資産の棚卸し』。預貯金や不動産といったプラスの資産だけでなく、住宅ローンといったマイナスの資産もすべて書き出します。そして、1か月の収支をあらためることで、何をどう改善すればいいのか考えるきっかけになるはずですよ」
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