いま、米国株が強い理由について、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博さんが説明する。
「日本だけを見ていると考えにくいかもしれませんが、現在、世界の人口は増加しており、GDPも基本的には増え続けています。
その恩恵を受けているのが、世界中で使われているサービスを展開するGAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック=メタ、アップル、マイクロソフト)に代表されるアメリカの大企業成長株なのです。米国株全体は、これらに牽引されて上昇している。
具体的には、米国の有力ハイテク企業100社で構成される『NASDAQ100』に連動するインデックスファンドなどが注目されています」
人口減少や継続的な円安などにより、日本国内よりも、米国あるいはインドなどの新興国に目を向ける動きもある。事実、5年リターンで見ると、S&P500の方が圧倒的に高い実績が出ている。リスクを取ってでも積極的な運用がしたければ、オルカンよりS&P500を選ぶという投資戦略もありだろう。
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