投資情報会社・フィスコが、株式市場の2月13日~2月16日の動きを振り返りつつ、2月19日~2月22日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は週間で1589.82円高(+4.31%)の38487.24円と大幅上昇した。ニューヨークダウ平均が史上最高値を更新しているほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇するなど米国株が引き続き上昇。為替も1月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことから早期の利下げ観測が後退し、米10年債利回りが4.3%台まで上昇。為替は1ドル150円台と円安ドル高が加速したことも日本株高の材料となり、日経平均は上昇継続。連休明けの13日に前日比1000円超の大幅高を演じた後、16日にはプライム市場の8割超が上昇する全面高の地合いのなか、日経平均は38865.06円まで上昇。1989年12月につけた終値ベースの日経平均史上最高値38915.87円(取引時間ベースは38957.44円)まであと50円ほどに迫る場面も見られた。
また、企業の決算発表がピークを迎え活発な売買が行われたこともあり、プライム市場の売買代金は2月8日以降、5兆円台乗せを続けており、16日は2023年5月31日の6兆9552億円に次ぐ6兆7212億円と歴史的な大商いとなった。
なお、2月第1週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物と先物を合計で7206億円買い越した。また、個人投資家も現物を2069億円買い越し、合計でも1682億円の買い越しと買い継続となった。
今週は、週初が米国市場休場、週末が東京市場休場で手掛けにくいスケジュールだが、日経平均の史上最高値更新、そして、39000円台を試す展開が期待されよう。史上最高値は市場関係者の多くが注目している水準のため、達成感が意識されるとの見方はあるが、上場企業の2024年3月期純利益が3期連続で過去最高を更新する見通しと報じられていることから、好業績を背景にしっかりとした買いが幅広い銘柄に入る可能性はある。