『タクシエ』は他の不動産売却サービスと何が違うのか？（写真：イメージマート）
家の売却希望者向けのサービス『タクシエ』が話題だ。「スピード売却コース」は最短1か月以内で売却が可能、「なっとく提案売却コース」では仲介担当者が直接選べるなど、細かいニーズに対応したサービスが評価されている。その内容に迫る。
家の売却の課題とは
「思ったようにスムーズにいかない」──、家の売却経験があるなら、多くの人が実感しているだろう。
あまり考えずに身近な不動産会社に依頼すると、専任媒介契約（専任媒介契約とは売主が他の宅建業者に重複して依頼できない媒介契約）を交わすために、往々にして、相場よりも高めの価格に査定されることになる。当然、スムーズに売却は進まない。売却希望価格が相場よりも高いからだ。すると、段階的に価格を引き下げることになり、結局、相場並みの価格で売却するというケースが多い。
売却までの時間が長引くと、売主には大きなストレスになる。自宅を売却する場合、居住していれば内覧希望者を何度も自宅に招くことになるからだ。つまり、適正な査定額が売主に共有されるまで、いたずらに時間を浪費しがちなことが大きな問題となっている。
そうした課題を解消するために、不動産市場にもさまざまなサービスが存在している。しかし、必ずしもユーザーが抱える問題が解消されているとは言い難い。
よくある一括査定サービスでは、複数の不動産業者に一括して査定依頼ができる。売主は、査定額が最も高い業者に依頼することになるが、その査定額は相場よりも高い価格になりやすい。専任媒介契約を取るため、各社、他業者よりも高めの査定額を設定する傾向があるからだ。査定を依頼したことで、いろいろな業者から電話やメールが頻繁に来ることも多く、余計な手間が増えたり、なかなかうまく進捗せずストレスフルになることも少なくない。
『タクシエ』の強み
サービス対象エリアは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の主要都市115市町。2024年3月からは、関西エリアもカバーする予定（スピード売却コースのみ）
『タクシエ』は、そうした既存の課題を解決するための、売主のニーズに応じたサービスが最大の“強み”だ。
「タクシエには、売却を検討しているお客様のご希望に合わせて、『スピード売却コース』と『なっとく提案売却コース』の2つがあります」と説明をするのは、タクシエ事業室長の磯貝徹氏。それぞれの特長は？
「いずれも物件情報を入力して会員登録をするところから始まります。スピード売却コースは、3日以内に、3社から買取価格が届き、各社とチャットや電話等で気軽にやり取りができます。気に入った会社があれば実査定に入り、価格や条件に納得できれば成約となります。1か月程度での成約も珍しくありません。また、不動産会社が買主となるので、仲介手数料が発生しないメリットもあります」（磯貝氏。以下同）
『タクシエ』の2つのコースと特長
最初から不動産会社が買主となるため、スピード売却が可能になるというわけだ。では、なっとく提案売却コースは、他のマッチングサービスと何が違うのだろうか。
「なっとく提案売却コースを選択すると、厳選された3社から仲介担当者が紹介されます。ニーズに応じた売却プランや査定金額等の提案があり、それを比較して、ご自身にあった担当者を選べます。不動産会社だけでなく、自ら担当者も選ぶことができるコースです」
実は、不動産売却の成否は仲介担当者の力量によるところが大きい。売却エリアや価格帯など、担当者によって物件の得意、不得意があるからだ。
「相続した家を売りたいとか、信頼できる担当者に相談したい、期限が迫っているなど、お客様のニーズはさまざまです。売却理由等のご事情に合わせて、担当者の実績を考慮して最適な人をご紹介します」
タクシエには、大手不動産会社29社が参加し、各社から選りすぐりの350人の精鋭が登録しているという。家の売却を考えている人は、まずはホームページをのぞいてみてはいかがだろうか。
提供：三菱地所リアルエステートサービス
※週刊ポストGOLD 新NISAで儲ける 決定版より
