ただし、補償の対象になる家財は、価格が「30万円以下」のものに限られる。
「明記物件といって、30万円を超える宝石や美術品などは、事前に申請書に記入しておかないと原則的に補償されません。もちろん途中で新たに買ったものについては逐次、申告しないと“なかったもの”になります」(災害リスクアドバイザーの松島康生さん)
屋外に置いてあっても自転車や原動機付き自転車(排気量125cc以下)は補償されるが、大型のバイクや自動車は「家財」の対象外で、別に自動車保険に加入しておく必要があるので、要注意。
さらに、保険金額を定期的に見直すことも大切だ。
「家族が増えて物が増え、補償保険金額が足りなくなることもあれば、逆に子供が独立して家財道具が減ったのに補償は大きなままで、無駄に保険料を払い続けているケースもあります」(浅井さん)
古いタイプの保険のままでは保険金が足りないことも
「ほとんどの人は契約した時のまま、見直しもせずに継続していることが多い」
と浅井さん。しかし、古い契約の場合、補償額が充分でない可能性がある。