目を見て話したり、笑顔で会話ができない
「大学側がAOで欲しい学生は、コミュニケーション能力や学びに対する意欲がある学生。なぜなら、そういった人材を確保しておくことで、のちのゼミ運営や演習授業などを円滑に進めることができるからです。そのため、基本的なことですが面接官と『目が合わない』『笑顔で会話ができない』という人は、こうしたニーズと合致しません。賢さをアピールするよりも、『この人がいたら学部学科が盛り上がりそうだ』と思わせる、明るい人が好まれる傾向にあります」(私立大学教授・Cさん/40代男性)
学びたいことの具体例が出てこない
「大学で学びたいことを聞かれた時に、具体例が出てこない受験生は、合否ギリギリのラインにいるときに不合格になる確率が上がると思います。たとえば『どの先生のもとで、なにを学びたいですか?』と質問されたときに、志望するゼミの教員の名前やテーマが全く出てこないとき。そうすると『うちは第一志望ではないんだな』と思います。逆に、ある教員ひとりだけを暗記してきて、それ以外の情報はなにも知らない、という場合もなぜうちの大学である必要があるのか不明瞭で、マイナス印象につながりますね」(私立大学准教授・Dさん/40代女性)
大学入試の形態が多様化するなか、総合選抜型入試の枠も広がりつつある。学生にとっては、受かるための対策も必要だが落とされないための対策も重要となるだろう。