長女が高熱を出して保育園に行けない日は、義母や義姉に助けてもらった。
「ここまで周りに協力してもらって勉強していることが、自分に向いているのかわからなくなったときがあって、泣きながら夫に相談したら、“ママが一生懸命にがんばっていたことを将来、子供たちに話せればいいじゃない。それってすごく素敵なことだよ”と言われ、本当に救われました」
ひとりなら途中で諦めていたかもしれない。しかし、家族を巻き込んで協力してもらったからには、きちんとやり遂げなければと痛感。家族がいたからこそ、乗り越えられたという。
その結果、留年することなく2年で卒業し、二級建築士の資格も取得した。
「学ぶことは自分のためだけに使える貴重な時間で、自分への最大のごほうびだと思います」
学び直したことで将来がもっと楽しくなるかもと希望が持てたと笑った。
【プロフィール】
知花くらら/1982年沖縄県出身。上智大学を卒業した2006年、ミス・ユニバース世界大会で2位に輝く。2007年から約15年間、国連世界食糧計画(WFP)で活動し、オフィシャルサポーターや日本親善大使を務めた。2017年に結婚し、2019年に長女、2021年に次女を出産。
取材・文/土田由佳
※女性セブン2024年4月4日号
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