「特に注意すべきは商品名に『通貨選択』と入っているもの。例えば、米国の高利回り債券などへの投資に、米ドルをブラジル・レアルなど高金利通貨に交換する契約を組み合わせたものなど。通貨選択以外でも『先物』『オプション』などの用語が含まれていたらハイリスク商品と考えていいでしょう」(深野氏)
米国が利上げを実施したら、「新興国」投資は注意
一時期は勢いがあり、関連ファンドが激増したBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興国だが、現在は株、債券、通貨のいずれもリスクが高まっている。
「新興国はそもそも取引参加者が少なく、売りたいときに売れないリスクがあるほか、テロや災害などの突発的なアクシデントで急に閉鎖されることもある」(楽天証券経済研究所のファンドアナリスト・篠田尚子氏)
その際、注視すべきは「米国の金利」だ。
「米国の金利が上がると新興国へ投資していたマネーが米国に流れ、新興国市場が急速に冷え込む恐れがあります。今後、米国が利上げをしたら要注意です」(深野氏)
金利が上昇すると借り入れコストが上昇し、米リートへの投資も不利になりやすいとされるので気をつけたい。