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「SNSでブロックする感覚」退職代行サービスを利用した若者たちの本音 「利用がバレると次の就職がしにくくなる」と後悔する声も

取引先が退職を知って「何も聞いてなかった」

 メーカー勤務の30代女性・Cさんは、周囲に退職代行サービスを利用して辞めた同僚がいる。

「ハラスメントを受けて精神的につらかったり、辞めさせてもらえないブラック企業なら退職代行サービスを使うのありだと思いますが、言いにくいからとか、気に入らないことがあったから、自分さえ楽になればいいといった理由で退職代行サービスを利用するのはどうかな、とは思いますね。

 実際、職場では大混乱です。取引先に『○○さんは?』と聞かれ、『辞めました』と答えても、相手は『そんなこと何も聞いてなかったのに』『理由も知らないの?』と不信感をもたれてしまう。残っている方に何か落ち度があったみたいになってしまいます。

 そもそも入社は自分で決めているわけですから、辞める時も責任を持って自分で意思を伝えるべきなのでは。その後その同僚は独立して何やらPR系の仕事を始めたようですが、先日うちの会社に“何か仕事くれ”といった営業をしてきたらしいんです。虫が良すぎる。社内では非難轟々でした。やっぱりなるべく“立つ鳥跡を濁さず”で退職したほうがいいなと思わせられる事件でした」(Cさん)

 退職代行サービスが気軽にできるようになった分、本当に利用すべきなのか、そもそも退職していいのか、後悔がないようにしっかりと自分と向き合う必要がありそうだ。(了)

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