中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

【海外旅行】“安い国”の住民が“高い国”に行くのは至難の業! 庶民でも「現実的に行ける国」としてタイ・ラオス・チェコ・トルコに注目

トルコは食事が絶品、プラハは風景が素晴らしい

 その他のエリアに関してですが、独自通貨を持つ国は、比較的物価が安いと感じています(イギリスを除く)。その代表格がチェコとトルコです。両国ともEU加盟国ではありますが、独自通貨の「コルナ」と「トルコリラ」が流通しています。

 この2ヶ国であれば、フランス・アメリカ・イギリス・イタリアなどとは異なり、日本の庶民もそれほど躊躇せず行けるでしょう。私も今は半隠居の身ではあるものの、年に2ヶ月ぐらいは両国で過ごせると思います。まぁ、私の場合、海外に行っている間も日本の家賃を払い続けているワケで、貧乏性のため少し躊躇する面はありますが。

 成田空港からイスタンブールへの直行便、そしてイスタンブールからチェコの首都・プラハまでの直行便があるため、この2ヶ国へ行くのは困難なことではありません。トルコはとにかく食事が絶品ですし、プラハは風景が素晴らしい。この2ヶ国はおススメします。

 そして最後、私は行ったことはないのですが、バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)は、通貨はユーロですが、物価は安いと聞いています。旧ソ連のジョージアも同様に物価が安いと在住日本人から聞きました。

 当原稿はバンコクで書いていますが、ゴールデンウィーク真っ最中なのに日本人のプレゼンスがとんでもなく低いです。20年前は日本の若者が闊歩していたバンコクが、今や東アジア系でいえば中国人と韓国人だらけになっている現状を、少し寂しく思いながらも海外旅行の素晴らしさを伝えたくて筆を執りました。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など多数。最新刊は『日本をダサくした「空気」』(徳間書店)。

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