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【国産食品の不都合な真実】世界中で問題視されている農薬が日本で堂々と使われる背景 食品添加物も世界と比較して規制が甘い現実

安全な食品を売っている場所で買う

 農作物も加工食品も“国産”が安全を担保するブランドではなくなったいまの日本で、少しでも体にいい食品を手に入れるためにはどう行動すべきか。

「国産食品すべてが危険というわけではありません。無農薬栽培をしている農家や、添加物を使用していないメーカーは数多くある。心がけるべきは、安全な食品を売っている場所で買うこと。例えば野菜や果物は、商業施設などのマルシェを利用したり、近隣の農家と直接取引したりするといい。生協などでも、農薬や化学肥料の使用を減らした食品を販売しています」

 久保さんは「残留農薬の多い食品から切り替えるべし」とアドバイスする。

「お茶やきゅうりなど、農薬が残りやすいものから、無農薬を選ぶように意識するといい。また、農薬や化学肥料で育った葉物野菜ほど緑の色が濃く、安全で栄養価が高いものほど色が薄い。見分ける際の一助としてください。

 形が多少いびつでも、農薬にまみれていないものを積極的に選ぶ消費者が増えれば、使用制限へ大きなうねりが起こるかもしれません」(久保さん)

 あなたの選ぶ食品が、未来を変えるかもしれない。

(了。前編〈農薬使用量は世界トップクラス、残留農薬基準量は諸外国よりはるかに高い〉から読む)

※女性セブン2024年5月23日号

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