岡田グッズは早々に売り切れも
メディアとの関係は緊迫してきたが、ファンはどうみているのか。人気球団で注目が高いだけに、チームが調子を落とすとネット上で「岡田辞めろ」がトレンド入りするが、それで「阪神ファンの岡田監督離れ」が進んでいると考えるのは早計なようだ。今年の観客動員数で見ても、阪神は12球団のトップを維持している。
本拠地・甲子園の公式ショップ(ALPS、DUGOUT)を見ても、ファンの岡田監督支持の傾向は強そうだ。店内の棚には2024年のチームスローガン「A.R.E GOES ON」のグッズや、デザインが一新された定番の応援プリントフェイスタオルなどが並んでおり、今回の楽天戦の試合前も、多くの阪神ファンがグッズを買い求めていた。
近本光司、森下翔太、中野拓夢といった人気選手とともに、今年はすべての商品に岡田彰布監督のグッズが用意されている。その売れ行きも「近本や中野らと匹敵するほど」(ショップ関係者)だという。実際、ショップの開店前に売り場のグッズは補充されていたが、試合開始直前には岡田監督の応援タオルや夏のイベント用限定レプリカユニフォームは品薄状態に。名前入りアクリルプレートは売り切れていた。岡田監督のレプリカユニフォームを購入した55歳の阪神ファンの男性はこう話した。
「今は駒が足りんが、阪神を強くしてくれた岡田監督がやることを信じとる。大胆な入れ替えをして選手にカツを入れたらええし、マスコにもケンカを売ったらんかい。あれだけ打てんかったら誰でも腹が立つで。正直でええがな。これまでそんな泥臭い監督はタイガースにおらんかったからな」
連覇を目指す岡田阪神。まだまだファンは諦めていない。ここからの巻き返しが期待される。