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元・嘉風の中村親方が元・稀勢の里から独立、協会から受け取る“補助金”は年1500万円に 「相撲部屋運営で得られるお金」の内訳

独立で相撲協会から受けられる支給は3種類

 部屋付き親方からの独立が相次いでいる理由は何か。その一因として「部屋経営にはうま味がある」という言い方をするのは、二所ノ関一門のある部屋のタニマチのひとりだ。

「独立のためには自己資金を調達しないといけないし、食費や光熱費など部屋の運営費も必要となるのはたしか。ただ、部屋持ちの親方になれば、協会から必要経費を上回る水準の支給があるのです。

 そうした協会からの“補助”は基本的に年6度の本場所のたびに出るわけだが、実際には地方開催の3場所(大阪、名古屋、福岡)は経費がほとんどかからない。宿舎や稽古場は地方の後援会が準備してくれるし、肉・野菜はもちろん調味料まで差し入れがある。“鍋だけ用意すればいい”といわれるほど。それで激励会や打ち上げで祝儀まで手にすることができるのだから、相当に大きい」

 相撲部屋を運営する親方に対する支給は3種類ある。

・力士養成費(幕下以下力士1人につき月7万円)
・相撲部屋維持費(力士1人につき場所ごとに11万5000円)
・稽古場維持費(力士1人につき場所ごとに4万5000円)

 これらを合計すると「力士1人につき年間180万円」が支払われる計算になる(幕下以下の場合)。10人なら1800万円、20人なら3600万円となるわけだ。

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