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元・嘉風の中村親方が元・稀勢の里から独立、協会から受け取る“補助金”は年1500万円に 「相撲部屋運営で得られるお金」の内訳

弟子が出世すると師匠が「養成奨励金」を受け取れる

 加えて、弟子を十両以上の関取まで育てるとその功績として「養成奨励金」が支払われる。師匠に支払われるその額は以下の通りだ。

・十両 年額114万円
・平幕 年額126万円
・小結・関脇 年額156万円
・大関 年額216万円
・横綱 年額276万円

 寝食を共にすることが前提の相撲部屋では、力士を抱えることでコストが増えるのはたしかだが、その一方で“スケールメリット”も見逃せないようだ。協会関係者は言う。

「食べることを疎かにできない世界なので、相撲部屋の支出の多くは食費といわれる。ただ、人数が増えれば1人あたりのコストが下がるのは常識です。3人が5人になっても、そこまで変わらない。宮城野部屋を合流させた伊勢ヶ濱部屋のように、20人がいきなり40人になったらいろんな面で大変だが、部屋のまとまりやコスト面を考えると、15~20人くらいが理想的といわれている」

 中村親方はもともと尾車部屋所属だったが、2022年2月の閉鎖に伴って内弟子8人を連れて二所ノ関部屋へ転籍していた。

 今回、中村親方の独立に伴って転籍するのは幕内・友風、7月場所で新十両が決まった嘉陽、幕下・宮城、三段目・阿龍、龍王、西田、和氣の里、序二段・加藤の力士8人だ。二所ノ関部屋に転籍後、嘉陽とともに中村親方の内弟子として入門した日体大出身の十両・白熊と中村親方が尾車部屋から内弟子として連れてきた幕下・麒麟龍の2人は残ることになった。

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