昨年5月の大の里は場所手当で16.5万円
そうしたなかで、番付を一気に駆け上がったのが、デビューから史上最速の7場所目で幕内最高優勝を果たした大の里だ。
昨年5月場所に幕下10枚目格付出でデビューすると、2場所目の昨年7月場所に東幕下3枚目で勝ち越して十両昇進を決めた。新十両となった昨年9月場所と翌11月場所で2場所連続12勝3敗の成績を残し、デビューから5場所目の今年1月場所で新入幕を果たしている。
1月場所は西前頭15枚目で11勝4敗の成績により敢闘賞を受賞。西前頭5枚目に昇進した3月場所でも11勝を挙げて敢闘賞と技能賞を手にした。入幕3場所目で西小結になると1横綱3大関を破って12勝3敗で初優勝を決め、殊勲賞と技能賞を獲得。2場所連続で三賞をダブル受賞している。
デビューから7場所で賜杯を手にした大の里。昨年5月に幕下10枚目格付出でデビューした当時は当然、無給だった。受け取ったのは16.5万円の場所手当と勝ち星奨励金だけ。持ち給金は3円だった。そこから1年あまりで、稼ぐお金はどのように増えていったのだろうか。
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