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怪物・大の里は1か月で約3000万円稼いだ! 1年前と比べて収入140倍、「土俵に金が埋まっている」は本当だった

幕内になってからの半年の稼ぎは約5000万円で現役大関より多い

 デビュー翌場所(昨年7月場所)も幕下に留まったので同額の場所手当が支給され、デビュー後の4か月で受け取ったのは2場所分の場所手当(33万円)と勝ち星奨励金のみ。大卒の初任給よりもだいぶ少ない水準だろう。

 3場所目(昨年9月場所)に十両に昇進すると一気に収入は増えた。月給は110万円に。5.5円だった持ち給金も40円に引き上げられ、本場所ごとに力士褒賞金が支払われるようになった。十両を2場所で通過したが、この4か月間の収入は月給440万円と力士褒賞金34.2万円の合計474.2万円。幕下時代4か月分の10倍以上になった。

 5場所目の今年1月場所で新入幕を果たすと、収入はさらに急上昇カーブを描く。月給は140万円に増え、持ち給金も60円に引き上げられた。新入幕後の成績は前述の通り11勝4敗(平幕)→11勝4敗(平幕)→12勝3敗(小結、初優勝)。その間の給料、力士褒賞金などの総収入を計算すると、以下の表のようになる。

幕内に上がってからの大の里と大関・貴景勝を比較した

幕内に上がってからの大の里と大関・貴景勝を比較した

 現役大関・貴景勝(1月場所:2勝2敗11休、3月場所:8勝6敗1休、5月場所:0勝2敗13休)よりも稼いだ額は多いのだ。大の里は幕内になって以降だけで4987.1万円の収入を得た計算になる。幕下と十両時代の収入も合わせるとデビュー7場所で5500.4万円を稼ぎ出したことになるのである。

1年前の5月と比べて「収入は140倍に」

 5月場所が行なわれた今年5月だけでも2952.3万円、つまり約3000万円を稼いだ計算だ。1年前の5月場所は幕下力士の場所手当16.5万円と勝ち星奨励金4.5万円の合計21万円だったので、収入は実に約140倍に増えている。

 7月場所(7月14日初日)で、大の里は新関脇として大関獲りに挑戦することになる。持ち給金も9つの勝ち越しと優勝で34.5円増えて101.5円(力士褒賞金40.6万円)となる。大関に昇進すれば月給は250万円だ。大の里のシンデレラストーリーはまだまだ続く。

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