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「食事も接客も申し分ないけれど…」“高級な宿”の落とし穴 「広すぎた」「古すぎた」「忙しなかった」宿泊者が満足できなかったポイント

「全館空調」の落とし穴

 Tさん(40代/女性)は、巷で評価の高いホテルでガッカリする羽目になった。Tさんが泊まったのは、旅行サイトの口コミランキングで必ず上位に入るホテル。お風呂と食事は評判通りだったが、部屋に問題があった。

「そのホテルは、ツアー旅行の目玉になるような人気の宿。フロントの作りは格式高く、スタッフの対応も申し分ありませんでしたが、部屋に入ると寒くて仕方ないんです。すぐにフロントに連絡すると、スタッフは申し訳無さそうに『全館空調なので、部屋ごとに設定はできない』とのこと。寒暖差の激しい季節だったで、設定温度の調整が難しかったようですが、寒くて仕方ないので、ずっと毛布にくるまっていました」

経年劣化は仕方ないけど…

 Aさん(60代/男性)は、「老舗」と呼ばれる名ホテルで失望感を味わった。

「親戚の結婚式で久しぶりに故郷に帰った際、息子が高級ホテルを予約してくれました。伝統もあり格式も高く、何より私が披露宴をやった思い出のホテルなのですが、何十年かぶりに泊まってみると、レトロというか月日の経過が明らかというか……。そのことを息子に言うと、ホテルの公式サイトを見せられました。そこに写っているのは、新築マンションのようなピカピカの部屋。息子は部屋の様子を確認して予約したのに、写真と実際の部屋の雰囲気がだいぶ違ったんです。ハッキリ言って、あれはないですね。

 経年劣化は仕方ないとはいえ、絨毯やカーテンの色はくすんでおり、水回りはかなりくたびれていて、温水洗浄便座はあるものの、見たことがないぐらい古いタイプ。シャワーの水圧も弱めです。室内の光量が控えめなのは難点隠しのためなんじゃないかと思うぐらいで、思い出のホテルなのにがっかりしました」

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