最近のダウズの好調の背景には、新オーナーであるドナルド・トランプ大統領の経済政策への期待がある。オーナー着任5日後の1月25日には史上初となる2万ドルを突破した。
そんなダウズのスタメンを選ぶとしたら、どんな顔ぶれになるのか。日経平均やダウ平均などの株価指数は、構成銘柄の「寄与度(構成率)」に差がある。その値動きがチームの勝敗に直結する寄与度の高い銘柄を中心に、オーダーを組んでみた。
下位打線に世界最大手
不動の4番は金融大手のゴールドマン・サックスだ。
「球団への貢献度(寄与度)はナンバーワン。トランプ大統領の就任以来株価は上昇し、230ドルを超えている。金融の規制緩和とアメリカの金利正常化による利ザヤ確保など“甘い球”がどんどん投げ込まれそうで、ホームラン量産も期待できます」(カブ知恵代表・藤井英敏氏)
背景としては、トランプ氏の“組閣”で財務長官に元ゴールドマン・サックスのスティーブン・ムニューチン氏が指名されたことが大きい。ダウズの牽引役である。
3番としてクリーンアップの一角を担うのは、2015年に大物ベテラン選手・AT&Tとのトレードでダウズ入りしたアップル。若さとスマートさで若者を中心に世界中にファンを持つ。ただし、オーナーのトランプ氏に中国工場での製造を批判され、一時株価が下落するなど、好不調の波がありそう。今後、ワンマンオーナーと折り合いをつけられるかが活躍のカギだ。