さらに今シーズンのダウズは、首脳陣の不和がある。
「オーナーのトランプ氏と監督であるジャネット・イエレンFRB議長の間にはすきま風が吹いている。イエレン氏は今年、政策金利を4回上げるかもしれない。アメリカが政策金利を上げればドルが上昇し、トランプ氏の目指すドル安とは正反対の方向に向かう。そうするとNYダウは鈍り、日経平均は円安の追い風を受けて上昇する。今年の日経ヘイキンズは、ダウズが2万ドル近辺にいる間に、2万6000円超えも夢ではない」(藤井氏)
カギとなるのは秋の大型補強だ。日経ヘイキンズは毎年、10月に銘柄の定期入れ替えを行なう。加入が噂されるのが任天堂だ。
「『ポケモン』で世界のゲーム市場を席巻するなどインパクト面では期待の新戦力です」(田代氏)
ダウズに開幕ダッシュは許したが、秋からのプレーオフシーズンにヘイキンズが圧倒――そんなシナリオも現実味がある。
※週刊ポスト2017年2月17日号