少なくとも中国人民銀行は、不動産バブルの助長や金融緩和によるレバレッジの拡大、インフレなどを懸念している。景気の無駄な成長やリスクの発生・拡大を抑えるといった点に政策の重点がある。そうした意味では、中国リスクをことさら懸念する必要はないかもしれない。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。