死亡診断書の入手から始まる多忙すぎる「死後1週間」
死後1週間は書類の提出や葬儀で多忙を極める。
死亡を確認した医師が交付する死亡診断書を入手し、一対になっている死亡届に必要事項を記入して市区町村役場に提出する。
ポイントは、「死亡診断書のコピーを取ること」「死亡届を早めに出す」ことだ。司法書士行政書士MY法務事務所代表で司法書士の村田洋介氏が言う。
「死亡診断書はその後の手続きで使う場面が多いので10枚ぐらいはコピーを取っておきましょう。死亡届は提出後の1~2週間ほどで戸籍に死亡が反映されて除籍されます。死亡届の提出が遅れると後の手続きに影響しますので、できるだけ早く提出したい」
死亡診断書の発行費用は1枚5000~1万円なので、コピーを忘れないようにしたい。死亡届は理由なく死後7日以内に提出できないと5万円以下の過料が科されるので注意が必要だ。
死亡届の提出から火葬許可の申請、火葬、埋葬許可証の入手までの手続きは葬儀社に代行してもらえる。ただし、コロナ禍以降は家族葬や直葬といった小さな葬儀が注目され、親族だけでの葬儀後に知人用にお別れ会を開催するといったケースも増えている。どのような葬儀にするかは夫婦が元気なうちに決めておきたい。
■【一気読み・保存版】死後の手続きカレンダー 死後1週間以内、1か月以内にやるべき手続きから、揉めない相続の手順まで
※週刊ポスト2024年7月19・26日号