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【ファーストリテイリング、良品計画、アシックス】円安の後押しで海外事業絶好調、大幅成長した好業績3銘柄 「上方修正」のハイライトを分析

良品計画(7453)

「無印良品」ブランドで日常生活でもお馴染みの同社は7月12日に2024年8月期第3四半期決算において好業績を発表した。売上高は前年比で+13.7%、営業利益+87.3%、経常利益+79.5%、純利益+79.4%と大幅成長を遂げた。

 売上高は、新規出店に伴う店舗数が国内で61店舗、海外で47店舗増加したことに加え、国内の既存店売上が堅調に推移し、国内における価格改定に伴い、各段階の利益が大幅増となっている。また、円安効果で売上や利益も押し上げられ、通期の業績の上方修正も同時に発表、営業利益は従来の480億円から530億円、前期比59.9%増の予想となるなど、最高業績予想をさらに上乗せしている。

 株価は2018年6月に最高値4120円を付けているが、決算翌営業日となる2024年7月16日の終値は2731.5円と、最高値から30%以上も安い水準であり、まだまだ伸びしろを感じる。同社の今後の株価上昇にも十分に期待が持てるだろう。

アシックス(7936)

 競技用シューズ最大手で「アシックス」「オニツカタイガー」ブランドで欧米市場でも強みを持っている同社は7月12日に2024年12月期の業績の上方修正を行っている。

 当初の業績予想から売上高+11.9%、営業利益+63.8%、経常利益+67.9%、純利益+61.1%という大幅な上振れ修正を行った。

 この上方修正により、前期比においては、売上高+15.7%、営業利益+75.2%、経常利益+75.6%、純利益+64.4%、EPS(一株あたり純利益)+66.6%と、売上、利益とも最高業績となっている前期から、さらに大幅に上乗せした最高業績での着地を見込んでいる。同社の業績好調の理由としても、日本、海外ともに本業の業績伸長に加え、為替の円安が後押ししたことによるものがある。

 株価水準は2023年から右肩上がりで上昇しており、2024年だけで見ても年初から3倍弱の値上がりだ。同社の株価がどこまで伸びていくのかも楽しみである。

アシックスの株価(TradingViewより)

アシックスの株価(TradingViewより)

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