東京に1戸、大阪に2戸、いずれもタワマンの高層階
その頃、『大投資家ジム・ロジャースが語る商品の時代』(日本では2005年刊)という本を読みました。その本には「今後、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が伸びてくることで、商品の需給関係が逼迫するトレンドが続く。だから商品の価格は上がる」ということが書いてありました。「たしかに!」と考えた私は「商品先物をやろう」と決めました。周りからは、「リスクが高いから絶対やめたほうがいい」と反対されたんですけど、「みんなが反対するところにこそチャンスがある」と思ったのです。
商品先物というのは「レバレッジ」が効くんですよね。堅実に生きている人は、レバレッジを効かせるという概念があまりなく、初挑戦の商品先物でポジション(建玉)を取りすぎて失敗し、破産する方がいらっしゃるようです。だったら自己資金のなかでどれくらいポジションを取るか、その割合を決めておけばいいだけの話じゃないかという結論に達し、それが上手くいったというわけです。
私は「チームビルディング」をベースにしたビジネスで得た利益の一部を、株式や不動産、商品先物取引に投資してきました。初めて年収が億を超えたのは、僕が32歳の時です。
その後も投資によって資産は順調に増え続け、現在は25億円以上の上場企業の株式を保有するに至りました。25億円というのは私が大株主になっている銘柄(オリコン、テレビ東京ホールディングス、朝日放送グループホールディングス等)だけでそれくらいの評価額ということで、他にも多くの銘柄や不動産を保有しています。
暖かい時期はサーフィンによく行きますが、趣味と言えるのはそれくらいで、オフはほとんどありません。「休みたい」とか「遊びたい」という気持ちはあまりなくて、何かしら仕事に繋がることを毎日やっているという生活ですね。私にとって仕事を頑張った報酬は、次の面白い仕事なのです。