iDeCoは加入者の仕事によって掛金の上限があり、専業主婦の場合は月々2万3000円までと決まっている。「年金博士」として知られる社会保険労務士の北村庄吾さんの解説。
「iDeCoの第一歩は“家計からどうやって掛け金を捻出するか”です。そのとき、将来の子供の学費や自宅のリフォーム代など、目的のある貯金分を減らして、掛け金に回すのはオススメできません。
iDeCoは60才になるまで引き出せないので、学費や自宅改修費が足りなくなったら、元も子もありませんよね。
掛け金は生活費や固定費の節約から捻出してはいかがでしょうか。不要な買い物を減らしたり、携帯電話代を見直したり、日頃の支出を抑えて、掛け金に回す。“主婦の退職金づくりのために月々2万円”と目標を作れば、節約も進み、iDeCo制度でも得をして、一挙両得です」
積み立てられる額にも期間にも上限がある。できるだけ早く始めることが重要だ。
※女性セブン2017年2月23日号