キャリア

なぜ「103万円以上稼ぐと困る」と言われるのか…子供が学生時代のうちに伝えておきたい5つの「お金の話題」 親の語る実体験こそ将来の役に立つ

【5】住宅費の話

 筆者が大学生の時もそうでしたが、一人暮らしをしたことがない大学生にとって、家賃や物件価格の目安は見当がつかないものです。「この物件はいくらでしょう?」とクイズを出した時も、数十万円など驚くほど低い金額を示した学生もいました。

 社会に出たら一人暮らしを始める人も多いでしょうし、20代で家を買う人もいるでしょう。せめて住宅費にどのくらいかかるのか、また家を買うにはいくらくらいかかるのか、くらいは知っておいてほしいものです。学生にとって一番身近な物件は実家です。その家賃や物件価格を知ることで、将来自分が払うことになる住居費のイメージが湧くでしょう。

 以上、学生のお子様と話題に取り上げてほしいと考えるテーマを5つお伝えしました。ご家庭でお金の話題を取り上げるメリットは、子どもが親に対して気軽にお金に関する相談をすることができること、それによってお金に関するトラブルを最小限にできることなどが挙げられます。ぜひこの夏は、色々な話をしてみてくださいね。

【プロフィール】
鈴木さや子(すずき・さやこ)/株式会社ライフヴェーラ代表。CFP認定者、1級FP技能士、DCプランナー1級・キャリアコンサルタント(国家資格)。保険等商品を一切販売しないFPとして活動。専門は教育費・保険・マネー&キャリア教育、確定拠出年金。企業講演の他、小・中学校や自治体等の講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行う。著書に『資産形成の超正解100』(朝日新聞出版)がある。

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