リアルタイム取引で指値注文が可能
ミニ株投資の最大の魅力は、投資資金が少額でも分散投資ができることです。たとえば投資資金が30万円しかなければ、下手をすればひと銘柄しか買えないこともあります。リスクが高いとわかっていても、集中投資をせざるを得ません。ミニ株投資ができれば、株価3000円の株でも10銘柄買うことができ、十分な分散ができます。また、株価が1万円以上するような値がさ株でも、ミニ株投資なら手を伸ばしやすくなります。
また最近では、ミニ株のしくみを利用して、1株ずつ毎日積立投資するといった手法も注目されており、ミニ株熱は高まるばかりです。
そんな中で今回の楽天証券の指値注文が可能になる!というニュースは、ミニ株勢にとっては、ビックポジティブサプライズです。というのも、ミニ株のデメリットのひとつに、指値注文ができないといった問題があります。1株なので、それほど値動きを気にしなくてもよいという意見もありますが、たとえば99株保有している人にとっては、相場の急落時に売ろうとしても、決められたタイミングでの成り行き注文しかできないのは、大きなリスクになります。
今回、楽天証券がミニ株の指値注文を可能にしたことで、ミニ株取引ではほかの証券会社より一歩抜きん出たと思われます。もともと、楽天証券では、唯一、ミニ株投資でもリアルタイム取引が可能でした。ほかの証券会社では、寄付きの成り行き注文のみだったため、その点でも優位性があった上、リアルタイム取引では指値注文が可能になったのです。となれば、ほぼ通常の個別株取引と同様の売買ができることになります。
ただし、楽天証券のリアルタイム取引では、東証参考価格に0.22%のスプレッドを加減算した価格で約定します。成り行き注文であれば手数料無料なので、売買する際にその点も加味して、注文方法を使い分けるとよいかもしれません。