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【消費者・店舗・地域社会の三方よし】札幌の企業が取り組む“食品ロスを削減する”フードシェアリング型サブスク事業「8~9割の食品が廃棄を免れる」

実際に出品された弁当

実際に出品された弁当(写真提供/プラスフード)

実際に出品されたパン

実際に出品されたパン(写真提供/プラスフード)

楽しみながら食品ロス削減に貢献

 3年前にコンセプトに賛同して加入した、60代の女性は次のように語る。

「私はスタンダードプランを利用して、月に5~6回商品を入手しています。スマホに出品通知があると、2~3秒でほかの人に取られてしまうので、慌ててスマホの購入ボタンを押すことがあるんですが、あるときボタンを連打してしまい、豆腐店の生揚げ(20個)2回分、40個を獲得してしまいました。近所に配って回りましたが、楽しみながら食品ロス削減に貢献できていると思います」

 利用歴2年の40代の女性はこう語る。

「3人家族のわが家では、スタンダードプランに加入しています。自宅は郊外で、近くに果樹園やパン工場があります。さくらんぼやぶどうなど果物の規格外品が、1回1kg以上もらえるので、ジャム作りをよくします。こだわりのパン店で食パンやドイツパンをもらえたときは、おいしくて家計も助かると実感します」

 一方、店にとってもプラスフードの存在は特別だ。

「パンが売れ残ると、以前はスーパーで値引き販売してもらっていましたが、プラスフードのおかげで捨てないですみます。来店のついでに買ってくれるお客さんもいてありがたいです」(パン屋喫茶大和・店主)

「うちはスコーン専門店で、百貨店やイベントの催事に出店していますが、天候不順などで売れ残ると金銭的にもメンタル的にもきつい。でも、プラスフードのおかげで売れ残っても悩まずにすむのは助かります」(layerスコーン・店主)

 食品ロス削減と地域に貢献し、家計も助かる。よくできたサブスクの成功例だ。

※女性セブン2024年9月12日号

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