温泉の人気はやはり「ぬる湯」。いつまでも浸かっていられるような居心地のよい温泉のほかに足湯もあり、夜はお酒を飲みながら、気持ちのよい外気に身を任せられる。その他プライベートな花火ショーを堪能できるオプションもあり、矢崎さんは「癒やされ方にもさまざまな組み合わせ方があると思っている」と、新しい取り組みにも意欲的だ。
「たとえばアスリートや受験生の応援、恋愛リカバリーなど、今後はタイミングやニーズをしぼった企画も考えていきたいと思っています」
下部ホテルがプランを提供してから1か月。9月は3連休も2回あり、お出かけシーズンを迎える。日本人の生活に寄り添ってきた温泉が仕掛ける“新しい湯治”が、若者の心をつかむか。(了)