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「肝は通貨ペア選びです」株で含み損を抱えた投資家がFXの自動注文システムでいきなり収支プラスに 新通貨ペア「ノックセック」に期待する理由

新通貨ペア「ノックセック」の魅力とは(写真:イメージマート)

 日銀の利上げに端を発した、世界的な乱高下相場。8月には日経平均株価が大暴落、ドル円相場も一気に円高に振れるなど、大きな動きを見せ、いまもその動揺は収まらず不安定な展開が続いている。そんな相場に翻弄されている個人投資家は少なくないだろう。

 SNSで投資に関する情報を発信し、Xでは12万人のフォロワーを持つトラネコ氏も、そうした投資家の1人だが、8月のある取引ではしっかりと利益をあげることができたという。どんな取引をしているのか? 本人に聞いてみた。

株式の保有銘柄は含み損。FXで心機一転

 SNSで自身の資産運用についての情報発信をしているトラネコ氏。主戦場は株式市場で、配当金で生活することが目標だという。配当金は順調に増えているものの、足元では、すべての保有銘柄に含み損が発生しており、それが目下の最大の悩みだという。

12万超のフォロワーを持つ、トラネコ氏のXアカウント 12万超のフォロワーを持つ、トラネコ氏のXアカウント

 そんなトラネコ氏が手ごたえを感じているのが、最近始めたFX(外国為替証拠金取引)だ。8月と言えば、“令和のブラックマンデー”が起き、長らく続いていた円安基調から一転、大幅な円高へと様変わりした局面。恐る恐る運用成績を聞いてみると……。

「FXは順調そのもので、8月はトータルでプラスでした」と涼しい顔。過去に、豊富なFXの取引経験があったのだろうか。

「2022年頃、米国株に投資していたときに、円安による損失を回避するためにFXでドル売り・円買いのポジションを組んでいたことはありました。ただ、それも米国株投資を止めてからはやっていません。FXはそれ以来ですね」(トラネコ氏/以下同)。

一度注文してしまえばほったらかしで8月の収支プラスに

 いったい、どんなトレードで、激動の8月にプラスを出したというのか?

「僕が取り組んだのは、マネースクエアの『トラリピ』という自動注文ツールです。FXというと、毎回、為替相場を予想して、スマホ片手に何度も売買を繰り返す──といったイメージだったんですが、トラリピは一度注文してしまえば、後はツールにある程度任せてしまってOK。僕のような普通の会社員でも簡単でした。あと、小さな利益をコツコツ積み上げていく、というやり方が僕には合っていたと思います」

 トラリピ(R)とは「トラップリピートイフダン(R)」という注文方法の略称で、マネースクエアが提供する独自の自動注文ツール(同社は特許取得)。まず、為替レートがどのくらいの価格で上下するか、そのレンジを予想。そして、予想したレンジ内に「イフダン注文」を複数セットする。そのイフダン注文は、1回で終了せず、何度もリピートされる、というものだ。もう少し詳しく、順を追って説明しよう。

予想したレンジ内に収まれば何度でも収益チャンスが

 FXのイフダン注文は、注文を出すと同時に、その注文が成立したときに有効となる反対売買の注文をセットで出す手法。例えば、「米ドル/円」で、米ドルを144円で買うという注文と、その144円で買ったドルを145円で売るという注文を同時に出す。この場合、144円でドルが買えたら、145円でドルを売るという注文が有効になる。

 トラリピでは、このようなイフダン注文を、予想したレンジ内に複数並べる。先ほどの例でいえば、米ドル/円の予想レンジを「1ドル=140~145円の幅」に設定した場合、「140円買い/141円売り」「142円買い/143円売り」「144円買い/145円売り」といったイフダン注文をセットする。それぞれの注文は、決済された後に同じ注文が自動的にリピートされるのだ。

「トラリピ」のイメージ図「トラリピ」のイメージ図

 つまり、予想したレンジ内で為替レートが上下する間に、繰り返し何度も注文が発生し、それに伴い利益をあげるチャンスも拡大することになる。

「トラリピ」で成功するために最も重要なのは通貨ペア選び

 このように、非常に優れた取引手法に見えるが、やはりリスクはある。それは、為替レートが予想レンジを(上でも下でも)突き抜けてしまうことだ。米ドルを140円で買った後、売るタイミングがなく、円高がどんどん進んでしまうと、140円で買った米ドルの含み損だけが膨らんでいってしまう。これがトラリピの弱点といえるだろう。

「だからこそ、取引をする通貨ペアの選択が最も重要になります」とトラネコ氏は強調する。

「米ドル/円やクロス円のような通貨ペアは、ここ数年の動きを見ても相場が一方向に進みがちです。したがって、トラリピには向きません。トラリピ向きなのは、ユーロ/ポンドとかオーストラリアドル/ニュージーランドドルといった、相場の方向性が同じで、一定の範囲内で行ったり来たりする“レンジ相場になりやすい通貨ペア”です。僕が実際にやっているのは、オーストラリアドル/ニュージーランドドルの通称“オージーキウイ”と呼ばれる通貨ペア。レンジ相場が形成されれば、レートがレンジを突き抜けるといったことが起きにくくなります」

シミュレーションに基づいた“戦略”で「初心者でもできる」

 ただ、為替相場の方向を予想しなくてもいいとはいえ、具体的なレンジの設定や、イフダン注文をどのように並べるのかは、ノウハウが必要になるだろう。トラネコ氏ならではの設定があるのだろうか。

「あ、そこ聞いちゃいますか(笑)。実は、マネースクエアには、プロのストラテジストが過去のレートの動きを分析して割り出した、最も効率的なレンジの設定とイフダン注文が、テンプレート(定型)になっている“戦略”があるんです。複数の戦略が「トラリピ戦略リスト」として用意されていて、僕はそのなかから「オージーキウイダイヤモンド戦略」というものを選択しただけなんです。だから、初心者でも同じことができますよ」

9月から始まる「ノックセック」には追加資金を投入

 肝心のトラネコ氏の8月の運用成績を聞いた。

「月間で約7000円の利益です。ちょっと少ないとか、思われたかもしれません。でも、70万円の投資資金で7000円の利益。つまり、1か月で1%、年率換算は12%ですよ。個人投資家なら年率で10%を超えれば十分だと思います」

トラネコ氏の8月の運用成績

 こうしてコツコツと利益を積み重ねていくタイプのトラネコ氏だが、9月からはさらなる追加資金を投入していく予定だという。

「9月16日から、トラリピで利用できる新通貨ペアが導入されます。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナというペアで、通称“ノックセック(NOK/SEK)”と呼ばれるものです。狭いレンジで値動きが多いということなので、非常に楽しみ。ノックセック運用に備えて、しっかりと追加で資金を投入し、証拠金を補強する予定です」

 ノックセックは、オージーキウイと同様、地理的にも近い国の通貨ペアだからこそ、レンジ相場になりやすく、まさにトラリピで利益を出しやすい通貨ペアといえるだろう。同時にリーマンショックのような経済ショック時にも相場が一方向に進みにくく、グローバルな経済情勢の大きな変化の影響も受けにくい点も安心感につながる。

 マネースクエアでは、トラリピへのノックセックの追加に際して、『NOK/SEK Half&Halfハーフ アンド ハーフ戦略 』を提供する予定。運用資金として50万円から始められるという。興味のある方は、以下のバナーリンクから、ぜひチェックして欲しい。

提供:株式会社マネースクエア

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