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非課税投資の最終形「つみたてNISA」 総額は20年で800万円

NISAの最終形が登場か(写真:アフロ)

NISAの最終形が登場か(写真:アフロ)

 非課税で投資できる期間が20年に──。新しいNISA(少額投資非課税制度)のしくみが2018年に登場することになりそうだ。12月に公表された2017年度の税制改正大綱で、これまでのNISA、未成年者向けのジュニアNISAに加え、「積立NISA(つみたてNISA)」の創設が明記された。

 積立NISAは定期・定額での積立投資に限定した制度で、年間40万円までの投資の利益が20年間非課税となる。現行のNISAは年間120万円まで投資できるうえ、積立も可能なので、それで十分という考え方もあるが、現行制度は非課税期間が5年であるのに対し、積立NISAは20年という長期投資が可能になる点が大きなメリットだ。20年間上限まで積立を続ければ、投資総額は800万円となり、現行NISAの600万円(120万円×5年)を上回る。

 ただし、現行NISAと積立NISAは同時に使うことは認められず、どちらかを選択することになる。2014年から現行NISAをスタートした人の場合、現行NISAが利用できる2018年はどちらかを選んで投資することになる。

 このままでは現行NISA、未成年者向けのジュニアNISA、積立NISAと3つの制度が混在することになり、非常にわかりにくい。税制改正大綱では、少額からの積立・分散投資に適した制度への一本化を検討するとしており、いずれ3つの制度を積立NISAに一本化していくと考えられる。

 積立NISAの投資対象は、償還日が定められていないか20年以上先に設定された、長期分散投資ができる投資信託で、毎月分配型ではないこととされており、オーソドックスなインデックスファンドが中心になりそうだ。投資対象を選ぶのが難しい初心者でも、積立NISAを利用する限りは大きなリスクをする心配は少なく、投資の裾野を広げるには良い制度といえるだろう。

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