現行NISAやジュニアNISAに関しては、使い勝手やわずか5年の非課税期間に対する不満の声が多く聞かれていたが、最終的には現行制度の期限である2023年をもって終了し、積立NISAが非課税投資の最終形として着地することになりそうだ。
ちなみに、今回の税制改正大綱のNISA関連事項に、もうひとつ朗報がある。現行制度では非課税期間の5年が終了すると、新しい非課税枠にロールオーバーすることで非課税期間を最長5年延長することができるのだが、その上限が120万円とされていた。要するに、枠いっぱい投資して含み益が出た場合は、一部を利益確定する必要があったのだ。この上限は撤廃されることになり、全額を非課税のまま持ち越して、さらに大きな利益を狙うことも可能になりそうだ。
文■森田悦子(ファイナンシャルプランナー/ライター)