相場の大きな流れを作るのは「投資家勢」
相場が一方向に動くためには、既に申し上げたように、一方向のフローが必要です。これは、いくら投機筋が頑張ってみても、一方向のフローを継続的に作ることはできません。
なぜなら、投機筋の宿命は「買ったら、利食いか損切りのために売らなくてはならない」もしくは「売ったら、利食いか損切りのために買わなくてはならない」からです。
つまり、長くはポジションを持てません。
トレンド相場を形成するには、投資家という一方向へ資金を移動させる存在が必要です。これも既に申し上げましたように、投資家は“お堅い人”たちですので、簡単には投資判断を下しません。半年近くの時間をかけた上で、結論を出すのがほとんどのように思えます。
その代り、いったん結論が出ると怒涛の勢いで、資金を一方向に動かしますので、動き出すと早いと言えます。
本当のトランプ相場がやってくるのはいつ?
現状を振り返ってみると、トランプ氏は1月20日に大統領に就任しました。この日をもって、投資家のトランプ大統領・ウォッチングが始まり、過去の傾向から彼らが動き出すのは「半年近く」と想定すると、2017年の7月から8月ぐらいまで。
それに加えて投資家の夏休みも考えると、本格的に動き出すのは9月になってからではないかと思われます。