週刊誌やサイトでわかる相場の天井シグナル
同じようなことはサラリーマン向けの週刊誌やニュースサイトからも読み取れる。前提となるのは、これらが株式投資を取り上げるのは、「相場が良いときに限る」ということだ。
【1】株式市場が上昇トレンドに転じてしばらくたつと「日経平均は10万円に乗せる!」といった大風呂敷を広げた特集が組まれる
【2】毎週のように個人投資家座談会や推奨銘柄特集が組まれる
【3】「カリスマ投資家」が時代の寵児として脚光を浴びる
【4】株式関係の記事は特集記事だけだったのが、見開きページなどの連載記事も加わる(「カリスマ投資家」などがその連載を担当する)
【5】推奨銘柄が袋とじなどになる
【6】通勤中のサラリーマンが袋とじをビリビリ破るのを目にする
【7】一転して「暴落が間近!」といった警鐘を鳴らす記事が載る(しかし暴落はしない)
【8】日本株に割高感が出て、しかし読者の投資意欲はまだ高いので、新興国やFXなど目先を変えた記事が載る
【9】暴落記事が忘れられた頃に暴落する
【10】株式特集からエロ特集へと主題が移る
皮肉も込めてしまったが、おおむね、こうしたサイクルだろう。
もうひとつ雑誌を読み解くキーワードは「女性」。フェイスブックの上場時には、5歳の少女が「私のお小遣いは全部フェイスブックの株に投資して」といって話題になったが、女性向け雑誌に株式関係の記事が載ると、天井のシグナル。相場は末期だ。
同じようなことは「バラエティー番組で株自慢をするお笑い芸人」にも言えるのだ。
※www9945・著『年収300万円、掃除夫だった僕が7億円貯めた方法』を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
www9945/元清掃員。個人投資家。東京都在住。チャートや企業分析などあらゆる角度から銘柄を選定し、信用取引を駆使して投資を行なう。1996年から本格的に投資を始め、2004年から現在のハンドルネームで投資ブログを開始。著書『年収300万円、掃除夫だった僕が7億円貯めた方法』(宝島社)が発売中。