今の時代を映す投資対象が現れるのはいつなのか……。そんな思いでイライラしながら「おかしのまちおか」跡地を見ていたのは、おそらく自分1人だけだろう。
やっと埋まったのは1年後。埋めたのはブランド古着のリサイクルショップだった。運営するのは東京を中心に展開する非上場の企業だ。
「なるほど、リユースか!」
長引く不況にコロナ禍が追い打ちをかけ、消費者の購買力は低下している。一方でリユース店が定着し、古着への抵抗感は薄れているのだろう。そんな時代を象徴していると感じて、同業の「セカンドストリート」を運営するゲオホールディングスや「格安スーパー」の大黒天物産、ディスカウントストアを展開するトライアルホールディングスをポートフォリオに加えていった。
やっと見えてきたアフターコロナの変化の兆しに満足感を覚える一方、「リユースであれば私たちの暮らしはよくならなそうだ」と複雑な思いも抱いていた。
※www9945・著『年収300万円、掃除夫だった僕が7億円貯めた方法』を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
www9945/元清掃員。個人投資家。東京都在住。チャートや企業分析などあらゆる角度から銘柄を選定し、信用取引を駆使して投資を行なう。1996年から本格的に投資を始め、2004年から現在のハンドルネームで投資ブログを開始。著書『年収300万円、掃除夫だった僕が7億円貯めた方法』(宝島社)が発売中。