ネタバレ遮断も作品を観た後は考察を積極的にチェック
今回の騒動で浮かび上がってくるのが、さまざまな作品の“ネタバレ”がネット上に数多く投稿されているという現実だ。作品の詳細をほぼ完全に文字起こしするような著作権侵害は論外だが、ファンによる考察記事にはネタバレが含まれており、SNS上でも軽いものからディープなものまで、さまざまなネタバレを含む感想が投稿されている。
そういったネタバレとの付き合い方は人それぞれだ。作品を鑑賞する際も、あらゆるネタバレを排除してまっさらな状態で楽しみたい人もいれば、あらかじめネット上に投稿されている感想などで内容を把握してから作品を鑑賞したい人もいる。コンテンツを自分なりに楽しむには、ネット上のネタバレと上手く付き合うことも重要なのだ。
都内に住む会社員・Aさん(30代女性)は、ネット配信ドラマの大ファン。複数の配信サービスを契約し、1日数話分のドラマを鑑賞する日々を楽しんでいる。そんなAさんは、基本的にネタバレには触れないようにしているという。
「話の展開がわかってしまったら、作品を観ていても驚きが半減してしまう。ドキドキワクワクしたいからドラマを観ているのであって、ネタバレをされたらまったく意味がない。だから、作品を観る前は、公式で出ている作品紹介のあらすじをチェックするだけで、それ以外の情報はまったく入れません。作品名で検索するようなこともしません。ただ最近、テレビドラマの公式SNSなんかは、わざわざ結構強めのネタバレをしてくることもあるので、放送中はドラマの公式SNSからの情報もシャットアウトしています」
しかし、Aさんは作品を観た後は、むしろ積極的に考察動画などをチェックしている。
「自分が気づかなかった伏線や、理解が難しかった内容などをフォローするには、考察サイト・考察動画は面白いです。そういったところから得られる知識も多く、“考察に触れるまでが作品”という感覚もあります」(Aさん)