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キャリア

今なおくすぶり続ける氷河期世代の怨嗟と恨み節 当事者は「やり場のない思いをネットにぶつけてる」、一方で下の世代は「正直知らんがな」

「ゆとりはゆとりで言いたいことがありますよ(笑)」

 世代によって、それぞれの言い分は当然あるだろう。自身を“ゆとり世代”だという30代のOさん(フリーター・男性)は、「氷河期世代で優秀な人って、ハンパなく優秀というイメージがある」と言うが、ネットで見かける“氷河期世代の言い分”については、「そう言われても……」と苦笑いだ。

「ゆとりはゆとりで言いたいことがありますよ(笑)。氷河期はたしかに悲惨だったんだろうなとは思いますが、就活大変だったという話をされても、正直知らんがなという感じです」(Oさん)

 20代ともなると、さらに冷めている。

「年金問題とか社会保険料とか、私たちの世代だって苦しくなることがすでにわかっている。世代ごとに苦しさはあると思う。ネットで愚痴を言っている人たちは、誰にもその辛さを共有できなかったのかな」(20代・女性/IT企業勤務)

「最近気がついたんですけど、こういうのって“反戦運動”みたいなものなのかなと。もう氷河期の悲劇を繰り返えしてはいけません、みたいな……。ただ、それならそれで、ネットに書き込んでもしょうがないんですけどね。数のパワーで、今からでも大きな反乱を起こしてくれたらいいのに」(20代・男性/広告代理店)

 厚生労働省は、「就職氷河期活躍支援」を掲げ、就職氷河期世代限定・歓迎求人ページを設けるなどしているが、前出のIさんは「何もしないよりマシなくらいの対策なんでしょうが、時すでに遅し。そもそも定年を迎えた後の氷河期世代を今後どうしていくつもりなのか」とバッサリ。氷河期世代が抱える闇が消えることはなさそうだ。(了)

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