*08:29JST 25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは440ドル高、新財務長官指名を好感
■NY株式:NYダウは440ドル高、新財務長官指名を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は440.06ドル高の44,736.57ドル、ナスダックは51.19ポイント高の19,054.84で取引を終了した。
トランプ次期大統領が財務長官を指名し、不透明感払拭や極端な政策への懸念後退で、寄り付き後、上昇。また、イスラエル政府がヒズボラと停戦合意に向けた閣議開催との報道で中東情勢の悪化懸念が緩和し、株式相場は続伸した。長期金利の低下も支援し、終日相場は堅調に推移。ダウは連日過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方、半導体・同製造装置や自動車・自動車部品が下落。
パーソナルケア製品メーカーのバス&ボディワークス(BBWI)は第3四半期決算で売り上げが予想を上回ったほか、通期1株利益見通し引き上げが好感され、上昇。地銀のUSバンコープ(USB)や金融サ―ビスプラットフォームを提供するロビンフッド(HOOD)はアナリストが投資判断を引き上げ、それぞれ上昇した。遠隔医療プラットフォームを手掛けるヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)はトランプ次期大統領が過剰な治療に懐疑的見解を示しているマカリー氏を食品医薬品局(FDA)長官に採用したことが同社に有益となるとの期待に、上昇。
百貨店のメーシーズ(M)は従業員による不正発覚を巡る調査が影響し、第3四半期の決算発表延期を発表し、下落した。コーヒーチェーン運営のスターバックス(SBUX)はソフトウエア供給業者がサイバー攻撃被害を受けたことが明らかになり各店舗で従業員管理などに混乱が生じていることが報じられ、下落。
ビデオ会議サービスを提供するズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)は取引終了後に第3四半期決算を発表。1株利益や見通しが予想を上回ったほか、追加自社株買い計画が好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:中東情勢悪化懸念の後退などで長期金利低下、ドルは弱含み
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円63銭まで下落後、154円51銭まで上昇し、154円20銭で引けた。次期財務長官の政策を織り込む動きや米10月シカゴ連銀全米活動指数が予想を下回ったほか、中東情勢悪化懸念の緩和で長期金利が低下し、ドル売りが優勢となった。その後、米11月ダラス連銀製造業活動指数の改善や実需のドル買いに下げ止まり、リスク選好の円売りに反発。
ユーロ・ドルは1.0530ドルまで上昇後、1.0467ドルまで反落し、1.0494ドルで引けた。高値からは独11月IFO企業景況感指数の悪化に加えて、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン氏が大幅利下げの可能性にも言及したため大幅利下げを織り込むユーロ売りに押された。ユーロ・円は、162円12銭まで上昇後、161円36銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2613ドルへ上昇後、1.2542ドルへ下落した。ドル・スイスは0.8891フランから0.8849フランまで下落した。
■NY原油:反落で68.94ドル、中東情勢の過度な悪化に対する懸念和らぐ
NY原油先物1月限は反落(NYMEX原油1月限終値:68.94 ↓2.30)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-2.30ドル(-3.23%)の68.94ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.74ドル-71.48ドル。アジア市場の序盤に71.48ドルまで買われたが、中東情勢の過度な悪化に対する懸念は緩和されたことで供給不安は後退し、調整的な売りが入った。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 47.50ドル +0.50ドル(+1.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 133.66ドル -1.03ドル(-0.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)603.03ドル +0.25ドル(+0.04%)
インテル(INTC) 24.87ドル +0.37ドル(+1.51%)
アップル(AAPL) 232.87ドル +3.00ドル(+1.30%)
アルファベット(GOOG) 169.43ドル +2.86ドル(+1.71%)
メタ(META) 565.11ドル +5.97ドル(+1.06%)
キャタピラー(CAT) 405.65ドル +8.16ドル(+2.05%)
アルコア(AA) 47.22ドル +1.75ドル(+3.84%)
ウォルマート(WMT) 89.50ドル -0.94ドル(-1.03%)
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