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投資
“優待弁護士”澤井康生の優待投資術

《約250の優待銘柄を保有》“優待弁護士”澤井康生氏の異色のキャリアと投資遍歴 「警察官僚」「刑事」から「個人投資家」になるまで

居酒屋の優待券は「ランチ営業」で使う

 Jリート投資を1~2年続けた澤井氏は、その後、株主優待銘柄に投資するようになったという。

「Jリートは確かに安定的に配当金が入るので小遣い稼ぎにはなるのですが、“地味過ぎてつまらない”と思うようなりました(笑)。その頃Jリート銘柄の勉強をするために投資関連の雑誌を読んでいたのですが、Jリート以外の株式投資特集のほうが多く、特に株主優待銘柄特集が多かった。『面白そうだし、楽しそうだな』と思って、2014年頃からJリートから株主優待株にシフトしていきました」

 株主優待目的の株式投資を始めた約10年前、初めて買ったのは外食関連銘柄だった。

「その頃、優待株の中で人気が高かった日本マクドナルドホールディングス(東証スタンダード・2702)、ファミレス最大手のすかいらーくホールディングス(東証プライム・3197)あたりから買い始めました。自宅の近くに外食チェーン店が多くあり、日常生活のなかで使いやすいこともあって外食系の優待がいいなと。

 以降、株主優待の魅力に取りつかれ、居酒屋『磯丸水産』などを展開するSFPホールディングス(東証プライム・3198)のような食事系、銀座ルノアール(東証スタンダード・9853)やドトール・日レスホールディングス(東証プライム・3087)といったカフェ系の優待銘柄などに広げました。居酒屋はランチ営業をしている店も多く、優待券で海鮮丼や定食を食べています」

 そうして10年にわたって優待銘柄と向き合ってきた澤井氏は、直近でどのような銘柄に注目しているのか。別記事〈《ギフトカードに米・肉の現物支給も》“優待弁護士”澤井康生氏が注目する「12月権利確定」の株主優待銘柄10〉では、その詳細をレポートしている。

【プロフィール】
澤井康生(さわい・やすお)/秋法律事務所弁護士。1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。警察官僚、警視庁刑事として事件現場の捜査も経験。警察庁退官後、2003年に旧司法試験に合格。弁護士として活動しながら早稲田大学大学院でファイナンスMBAを取得。企業法務、一般民事事件、家事事件、刑事事件など幅広く手がけるとともに、東京簡易裁判所の非常勤裁判官を歴任。企業不祥事が起きた場合の第三者委員会の経験も豊富。個人投資家として株主優待ライフを楽しむ「優待弁護士」としてメディア出演も多い。

取材・文/上田千春

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