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投資

【ドル円週間見通し】ドルは底堅い値動きか 日米インフレ関連指標を注視する展開

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが12月9日~12月13日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は底堅い値動きか。日米中銀の金融政策決定を翌週に控え、両国のインフレ関連指標を注視する展開となりそうだ。市場予想を上回れば円とドルに買いが入りやすく、ドルは相対的に下げづらくなりそうだ。日本と米国の物価関連指標が発表されるのは12月11日。国内企業物価指数は上昇トレンドを維持しており、前回(10月)の前年比+3.4%を上回れば今月の日銀金融政策決定会合で追加利上げの手がかりとなる。中村日銀審議委員は5日の講演で日本の消費者物価指数(CPI)コア指数が来年以降、目標の前年比+2%を下回る可能性に言及。ただ、利上げに反対しているわけではなく、あくまでデータ次第と強調している。ドル円は日本の国内企業物価指数が市場予想を上回った場合は円買い優勢となりそうだ。

 一方、米11月CPIコア指数は前年比+3.30%程度と予想されており、上昇率は10月実績と同水準となる見込み。インフレ緩和のペースは減速しており、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は追加利下げを急ぐべきではないとの姿勢で、ドルは売りづらい。

ただ、日銀、FRBとも政策方針に関しては当局者内で意見が分かれ、現時点で方向は定まっていないもよう。そのためドル、円ともに売り買いが交錯し、150円を挟んだ値動きが予想される。

【日・11月国内企業物価指数】(11日発表予定)
 11日発表の日銀国内企業物価指数は前回の前年比+3.4%を上回るか注目される。上昇トレンドを維持できれば12月の利上げを見込んだ円買いを強める要因となる。

【米・11月CPIコア指数】(11日発表予定)
 11日発表の米11月CPIコア指数は前年比+3.30%と予想されている。市場予想と一致してもインフレの高止まりを示唆するデータとなり、ドル買い要因となろう。

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