バランスを取る判断に
スポーツ紙デスクはこう分析する。
「藤川監督と近本がメインの扱いで、印刷時点で去就が分からない大山はピンで写真を載せるかたちではないが、開幕直後の4月にしておくということでバランスを取る判断だったのでしょう。結果的に大山の残留が決まって、関係者は胸をなで下ろしている」
そうしてカレンダー問題は乗り切れたが、チーム内では年俸格差などの課題も残る。アレンパを目指したチームは今季、2位に終わり、契約更改はアップが続々、というわけにはいかず、大きく額が下がる辛口査定も見られるが、FA宣言しての残留などの場合は大幅アップが鮮明になる。
「大山は6000万円アップの年俸3億2000万円(推定、以下同)、出来高を含めて5年総額20億円で契約を更改。FA権を行使せず残留した坂本誠志郎は3000万円アップの1億円での4年契約を結んでいる。国内FAの原口文仁、ポスティングの青柳晃洋はまだ決まっていない」(虎番記者)
球団カレンダーに掲載されたメンバーから欠ける選手が出ることなく、来季はV奪還を目指すことができるか。