同じカレンダーを何年も飾り続けている人もいる。神奈川県の会社員・Bさん(40代男性)は、好きな女性アイドルグループのカレンダーを2年近く壁にかけている。
「好きなアイドルのカレンダーともなれば、それはもう消耗品ではなく、グッズです。そして私の場合、グッズはコレクションと同じで、使うためのものではなく、持っておくためのもの。変な話、買った時点で満足している部分もあります。いま自室に貼っているのは2023年に買ったカレンダーです。せっかく買ったからとりあえず貼ってみるかと思って、貼ったんですが、1回もめくらず表紙のままの状態です。めくって使って、1年が経ったら捨てるなんてことは考えられない」
フリー素材をダウンロードすれば十分
都内の自営業・Cさん(50代男性)は、毎年取引先や関係企業から複数のカレンダーをもらうが、「使ったことはない」という。
「最近はカレンダーを配る企業も減っている印象ですが、それでも毎年いくつかもらいます。でも、もらったカレンダーは別に好みではないし、だいたい使いづらいものが多い印象。わざわざ変わったデザインで、日付が見にくいカレンダーもあります」
そんなCさんは、毎年自作のカレンダーを使用している。
「私にとってカレンダーで重要なのは、日付と曜日がひと目で分かること。その日のスケジュールはスマホで管理していて、カレンダーになにか書き込むことはないので、余白も必要ない。とにかく日付と曜日だけわかればいいんです。
ここ最近は1月から12月のカレンダーが1枚になっているフリー素材をプリントアウトしたものを壁に貼り付けています。めくる手間もいらないし、お金もかかりません」(Cさん)
カレンダーと一口にいっても、人によってその使い勝手の好みや用途は異なる。1年中そばにあるものだからこそ、こだわりが反映されることだけは間違いない。