加えていえば、米国のインフレ加速への期待感もある。好景気でインフレが加速すれば債券価格は下落するので、債券から株式に資金がシフトする「グレートローテーション(大転換)」が起こる可能性が高まっている。
仮に毎年2%のインフレが続けば、企業の利益率が変わらなかったとしても、単純計算で10年後には株価が1.2倍になる。
つまり、インフレ要因だけでもNYダウが2万4000ドルに上昇することは十分考えられ、そこに企業業績の好調などが加味されてくれば、さらなる上値が望めるに違いない。
とりわけトランプ政権は中間選挙に向けて早く実績を積み上げたいことから、今後2年間は要注目といえる。それによってNYダウが1~2年の間に2万5000ドルまで達し、日本株もその流れに乗るような「世界的なバブル」まで予想されるのだ。
※マネーポスト2017年春号