特定口座では証券会社が譲渡損益を計算する「年間取引報告書」の作成が行なわれるため、ここで「源泉徴収あり」を選ぶと、確定申告が不要になる。もっとも、後述するNISA口座なら非課税枠を用いるため、譲渡益課税や配当課税は行なわれない。
続いてお待ちかねの「NISA口座」の開設に進むわけだが、未経験者であれば「初めて開設する」を選べばよい。
「申し込み手続きが完了すると、ネット証券から税務署に申請が行なわれ、承認されたらNISA口座開設の完了通知が来て、取引を始めることができます。また、これらのオンライン手続きが苦手な人は、郵送による手続きを選ぶこともできます」
NISA口座が開設できたら、肝心の商品を選んで購入することになる。初めて購入する際に気をつけるべきことはあるか。
「新NISAには金融庁が認可した投資信託やETF限定の『つみたて投資枠(年間120万円)』と個別株なども購入できる『成長投資枠(年間240万円)』に分かれています。積み立てというのは時間を分散して何回かに分けて投資することです。『長期・積み立て・分散』を基本に、できれば最初は月1万円や2万円くらいの余裕資金から始めて、慣れてきたら投資額を増やしたり、個別株の売買を検討すればいい」
2年目の人も1年目の人も、新年はNISAでさらなる飛躍を目指そう。
■前編記事:【2年目を迎えた新NISA】オルカンの次に注目すべき「初心者向け」「継続者向け」投信 “オルカンの新商品”はオルカン保有者には不向きか
※週刊ポスト2025年1月17・24日号