*08:46JST 前場に注目すべき3つのポイント~米半導体株高の流れを引き継ぐ~
7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■米半導体株高の流れを引き継ぐ
■ダイセキ、3Q営業利益 6.8%減 111億円
■前場の注目材料:GSユアサ、車用鉛電池のBCP再構築、投資額100億円
■米半導体株高の流れを引き継ぐ
7日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが25ドル安、ナスダックは243ポイント高だった。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、買いが先行して始まった。ただし、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感からNYダウは下げに転じた。一方で、台湾のフォックスコンの第4四半期収益が過去最高を記録したことなどを受け人工知能(AI)の強い需要期待が高まり、エヌビディアなど半導体株が買われた。シカゴ日経225先物は大阪比335円高の39675円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。NYダウは下げに転じたが、半導体株主導で買われ、ナスダック指数は続伸となった。フォックスコンについては織り込まれているだろうが、これを受けたエヌビディアの強い上昇がセンチメントを明るくさせそうである。昨日の日経平均株価は大幅続落で支持線として意識される25日線水準まで下げたが、これにより足もとで強まっていた過熱感は後退していることもあり、押し目狙いのタイミングとして意識されやすいところである。
買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σが39668円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。また、セクターでは海運、鉱業、石油・石炭製品、銀行の上昇が目立っていたが、配当志向の物色とみられる。NISA資金流入が需給面での下支えとして意識されやすいだろう。先物主導で弱含む局面では、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。
そのため、物色としてはアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、配当狙いの物色に向かわせそうだ。また、米国ではフォックスコンの業績を受けてAI需要への期待が高まっていたことから、AI関連への物色も意識されやすいと考えられる。
■ダイセキ、 3Q営業利益 6.8%減 111億円
ダイセキ<9793>が発表した2025年2月期3Qの連結業績は、売上高が前年同期比6.6%減の500億3200万円、営業利益は同6.8%減の111億2700万円だった。ダイセキ環境ソリューション<1712>が手掛ける土壌汚染処理関連事業は、前年に受注した大規模土壌処理案件が終息したことにより大幅な減収減益とはなったが、高付加価値案件である大規模工場廃棄物撤去コンサル案件が再開するなど、進捗率は概ね計画通りとなった。資源リサイクル事業については石膏ボード搬入量が堅調に推移し、古紙・一般廃棄物処理量も堅調に推移した。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(19864.98、+243.30)
・シカゴ日経先物は上昇(39675、+335)
・SOX指数は上昇(5310.14、+146.50)
・1ドル=157.60-70円
・VIX指数は低下(16.04、-0.09)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・GSユアサ<6674>車用鉛電池のBCP再構築、投資額100億円
・NTT<9432>大規模言語モデル「ツヅミ」性能4倍、GPU1基で稼働
・マツダ<7261>新小型SUV開発、毛籠社長が年頭会見
・明電舎<6508>「マッスル年齢」算出、作業員の健康管理システム導入
・井関農機<6310>サツマイモ・サトウキビの栽培効率向上、専用トラクター2種
・住友電工<5802>高耐摩耗チップ発売、チタン合金旋削向け
・航空電子<6807>車載向け光ケーブル来月提供、データ伝送を円滑化
・AGC<5201>メガネ型端末向けガラス基板の提案を拡充、視野角拡大・画像鮮明に
・東レ<3402>水電解装置向けHC電解質膜を量産、560億円投資、29年度稼働
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・10年国債入札
<海外>
・特になし
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