*08:30JST 当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に
23日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが130ドル高、ナスダックは252ポイント高だった。トランプ米大統領がソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の発表受けて、ハイテク株主導で買われた。また、ネットフリックスやプロクター・アンド・ギャンブル、トラベラーズなど、好決算を評価した買いも目立った。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の39805円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで強い相場展開が継続し、一時39940円まで買われる場面もみられた。終盤にかけて上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの+1σ(39770円)を上回って終えている。昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、その後上げ幅を広げる形で+1σ(39776円)に迫っていた。本日は+1σを上回ってくると見込まれるなか、4万円の大台を意識したトレンドが強まりそうである。
また、日銀の金融政策決定会合を控え、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。ただし、追加利上げがコンセンサスになっているなか、市場はこれを織り込んでいると考えられる。波乱の展開は考えづらく、当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に向かわせるだろう。AIインフラ投資発表によって半導体株への物色が強まっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均株価をけん引することが期待される。
ソフトバンクGは前日に10%を超える上昇をみせたこともあり、利食いの動きは入りやすいだろう。ただし、同社は上向きで推移する52週線を支持線としたリバウンドをみせてきたところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、英アームホールディングスは15%を超える上昇をみせており、半導体株への物色に広がりがみられるだろう。そのほか、日銀の追加利上げを想定した金融株への物色も意識されそうだ。
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