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【注目トピックス 日本株】MDNT Research Memo(4):免疫細胞治療分野のパイオニア。細胞加工技術の実績とノウハウを有する

*12:04JST MDNT Research Memo(4):免疫細胞治療分野のパイオニア。細胞加工技術の実績とノウハウを有する
■メディネット<2370>の会社概要

3. 特徴と強み
(1) 細胞加工業としての実績
同社のコア技術はがん免疫細胞治療のパイオニアとして蓄積してきた細胞加工技術である。20年余りで特定細胞加工物製造件数は累計で約19.7万件(年間1万件ペース、2024年9月末)に達した。また、国内最大級の細胞培養加工施設である品川細胞培養加工施設(2015年「特定細胞加工物製造許可」を取得、2020年「再生医療等製品製造業許可」を取得)を持ち、特定細胞加工物、再生医療等製品及び治験製品の開発から商用生産まで、あらゆる細胞・組織の加工や開発・製造受託に対応することが可能である。特に細胞加工の品質面においては自信を持っており、培養加工設備のオペレーションや独自の培養加工ノウハウが安全かつ高品質な製品を生むカギとなっている。

(2) 瀬田クリニック東京との協力関係
瀬田クリニック東京は同社のがん免疫細胞治療用細胞加工技術を活用するがん免疫細胞治療専門クリニックで、これまで20年以上にわたり、同社と緊密かつ安定的な関係を維持してきた。瀬田クリニック東京並びに同クリニックが医療連携を行っている全国の医療機関による売上高は全体の約6割を占める。ただし顧客集中リスクも内在し、同医療機関での医療事故や患者減少などにより特定細胞加工物の受託が減少する可能性も想定しておく必要がある。弊社は顧客集中リスクを緩和するために、がん免疫細胞治療を活用する医療機関の新規開拓を進めるなど、策を講じる必要があると考えている。

(3) コア事業の所有
細胞加工業は慢性的に損失計上が続いているが、事業構造改革により利益体質への転換を図り、稼げるビジネスを目指して事業を推進する。ほかのバイオベンチャーと比較しても財務体質には安定性があり、モノづくり企業と同様に、コア事業で稼いだキャッシュを成長の原資として新規事業に逐次資金投入することも可能である。そのため同社は、外部からの資金調達に頼ることなく、企業内で資金を環流できる財務構造を作ることができると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)

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