ユー・エス・ジェイ以外の再上場組としては、回転寿司チェーン「スシロー」を展開するスシローグローバルホールディングス(2009年東証2部上場廃止)、ワークスアプリケーションズ(2011年ジャスダック上場廃止)、マクロミル(2014年東証1部上場廃止)などが予想される。
新規でIPOが予想される企業では、まずSpiber(スパイバー)が注目される。「夢の繊維」といわれる人工クモ糸繊維を開発しており、スポーツメーカーのゴールドウインとの資本業務提携で実用化にも道筋をつけている。
3月21日にマザーズ上場予定の博多ラーメン「一風堂」を展開する力の源ホールディングスも、海外へのグローバル展開で成長が期待される銘柄だ。
モバイルスマートフォン関連のビジネスとしては、メルカリに注目。日米で展開するスマホを使ったフリーマーケットアプリは合計6000万ダウンロードを突破しており、上場の機は熟したと見ている。
また、クラウドサービス関連では、クラウド会計ソフトでトップシェアのfreee、クラウド名刺管理ソフトサービスのSansan、仕事を依頼したい企業と受注したい個人をつなぐクラウドソーシングサービスのランサーズなども有力視される。
こうした新規上場組は、再上場組と異なり、さらなる企業成長のための資金調達を目的とするIPOと考えられるので、株価上昇期待も大きいはずだ。今年もIPO銘柄には、たくさんの儲けのチャンスがあることは間違いない。
※マネーポスト2017年春号