注目度1位は、電子書籍販売・配信のパイオニアであるパピレス(ジャスダック・3641)だ。1995年に富士通の社外ベンチャーとして「電子書店パピレス」で先行した同社は、2007年に電子書籍レンタル「Renta!」を開始。会員数は昨年2月の200万人から今年2月には300万人を突破するなど急拡大している。
提携出版社も小学館や講談社をはじめ600社以上に上り、年々増加。業績は最高益連続更新を見込み、絶好調。営業利益率は10%近くあり、有利子負債もゼロ。今期予想ROEも高水準で申し分ない。
日本の電子書籍市場は漫画が大きなシェアを占め、同社も漫画に強い。
サイトを見るとわかるが、原価率が高い有名な漫画を取り揃えるというよりは、ユーザーの心を掴むコアな漫画を幅広く取り揃え、売上高の約3割という圧倒的な広告宣伝費によってユーザーを大きく増やし、販売を加速させるイメージだ。原価率が低く、利益率が高い点に魅力を感じる。株価も2年以内に3倍になってもおかしくないと見ている。
2位のダブルスタンダード(マザーズ・3925)は企業向けビッグデータの生成・提供が柱。
ビッグデータをテーマとする企業は数あれど不要データの除去と補正・修正処理を施して高精度なデータに仕上げる「データクレンジング技術」に特化して伸びてきた企業はあまりなく、独走状態の様子。
リクルートや大和リビングなどの大手企業が主要顧客となっており、業績は急拡大中。顧客の裾野拡大で今後も成長が期待できる。高成長、高利益率、好財務を兼ね備えており、株価も3年で2倍は十分に狙えるだろう。