AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、ロボティクス、自動運転などが有望なテーマであることに変わりはないが、いずれも目新しいテーマとは言い難い。何よりテーマを優先して銘柄を選んだからといって、そのテーマに合致する銘柄がすべて上がるわけではない状況にある。
テーマ性よりも個別に業績や事業内容などを精査して、投資対象を見つけ出すことが求められているのだ。
加えていえば、時価総額の小さい小型株はどうしてもボラティリティ(変動率)が高くなるので、1~2銘柄に全力勝負して思わぬ急落に見舞われれば、市場からの“退場リスク”も高まってしまう。
それを避けるためには、たとえば元手が300万円あれば、せめて5銘柄、より慎重に行くのなら10銘柄に分散投資するのが鉄則といえる。
また、現在のように株式市場の体感温度が上がっている場合、焦りは禁物だ。「待つのも相場」であり、買いのタイミングは5日移動平均線付近まで下がったところを待ち伏せ買いするなど、押し目を狙いたい。
※マネーポスト2017年春号